ボトックスの種類と注射部位
ボトックスの種類
「ボトックス」は製品名の一つ
シワ治療の一つとして注目されているボトックス注射は一般の方々へも名称が普及してきましたが、当院ではアラガン社の製品である「ボトックスビスタ」またはアラガン社が製造をしてグラクソスミス社が販売している『ボトックス』を使用しています。ボトックスビスタはボツリヌス菌から抽出される毒素のタンパク質を製剤化したもので、他にも色々、安価なボトックスもありますが、日本の厚生労働省が認可している製品を使うようにしています。
厚生労働省認可は「ボトックスビスタ」のみ
浜口クリニックで行うボトックス注射は「ボトックスビスタ」のみを使用しております。ボトックスビスタは2009年1月に厚生労働省から認可を受け、日本人向けであることを証明する国旗のマークが製品についています。アラガン・ジャパン社による厳しい品質管理や輸入体制が敷かれています。
アラガン社製以外の製品について
アメリカのFDAや他国で日本の厚生労働省のような組織から認可を受けている製品もありますが、製品そのものは安全でも非常に管理が難しいボトックスは運輸方法や保管体制も重要視しなければなりません。ボトックスは効果を保つために温度管理が重要で、日本で認可を受けている製品は輸入や配送時の品質保持体制も整っている点で安全性・信頼性が高いと言えます。
ボトックスの注入部位
眉間のシワ
実年齢より老けた印象を与えてしまい、怒っているイメージになってしまう眉間のシワを取り除きます。眉と眉の間は表情筋によって動いており、何気なく癖になっている表情がシワとして刻まれているのです。診察によってお一人お一人の顔の動きを読み取り、正しい場所に最適な量を注射することでシワを改善します。深くクッキリと刻まれている場合はボトックス注射とヒアルロン酸注入を併用することもあります。
両目尻のシワ
加齢や保湿力の低下で避けられない目尻のシワを改善します。目を閉じる眼輪筋が笑いジワを作りますが、皮膚が衰えると小じわが増えてカラスの足跡のような線が残ってしまいます。
前額のシワ
前額にできる横シワを改善して若返りを図ります。額のシワは前頭筋(眉を引き上げる筋肉)によって作られるので、ボトックス注射によって筋肉の働きを適度に抑えて皮膚を平らにしていきます。この治療は前額の上3分の2くらいのシワに向いています。眉近くの前頭筋は表情に影響するので止めることはできません。その場合はさらにヒアルロン酸注入を用いることもあります。また、眼瞼下垂が影響していることもあるので、その場合は眼瞼下垂の治療をお勧めします。
マリオネットラインのシワ
左右の口角の下にできる縦線状のシワをマリオネットラインと呼びます。頬が下垂し、それに伴って口周囲の皮膚と筋肉が下垂することで生じます。ボトックス注射によって口角を引き下げる役目をする筋肉の働きを抑えることでシワを目立たなくすることができます。
小顔
ボトックス注射によって下顎の側面(エラ)と呼ばれる部分の厚みを薄く改善します。いわゆるエラ張りの状態は咬筋の発達によるものであり、歯ぎしりや噛みしめなどが影響しています。ボリュームを減らしてフェイスラインをスッキリさせ、小顔効果を引き出します。
鼻(バニーライン、鼻尖の形)
鼻にボトックス注射をすることで鼻の横ジワを改善したり、鼻先や小鼻の形をある程度変えることができます。や鼻を高くしたり鼻の穴を小さくしたりすることができます。
下顎中央(アゴの梅干しシワ)
アゴ(下顎中央)に加齢とともに増えてくる梅干しのようなシワを改善し、顎の形をシャープに変えることができます。ヒアルロン酸と併用することで効果が高まります。
眉上げ(ブローリフト)
眉を動かす筋肉にボトックス注射を少量ずつ丁寧に打つことで眉毛の形を変えることができます。例えば眉毛の外側が年齢とともに垂れてしまっている方も、ボトックス注射で引き上げることができます。逆に眉毛の外側が上がって怒っているように見えるかたを下げることもできます。
下眼瞼(目を大きく)
下瞼の中央から外側に微量のボトックス注射をすることで目を大きく開く効果があります。タレ目形成にも効果的で、ご希望を伺って量や注入部位を調節していきます。
広頸筋(フェイスリフト)
広頸筋と呼ばれる首筋の筋肉にボトックス注射を行い、顔全体のリフトアップを図ります。下に引っ張られている筋肉の働きを抑えるため、頬が上がりフェイスラインがシャープになります。
ガミースマイル矯正
笑うと歯茎がむき出しになってしまうガミースマイルを改善します。口唇周辺にボトックスを注射し、歯茎の露出を減らすことができます。
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多汗症 (両脇)
ワキにボトックスを注射し、過剰な汗の分泌を抑えて気になる多汗症を改善します。
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多汗症 (両手)(両足)
手のひらに過剰な汗をかく、いつも汗ばんでいて他人との接触が気になる方、書類を書くときに文字が汗で滲んだり、紙が手にくっついて困る方にお勧めなのが手のひらへのボトックス注射です。汗の分泌を抑え、緊張やストレスでもさらさらのお肌を保ちます。
靴下が濡れて蒸れやすい方は足の裏にも注射できます。
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多汗症(額、前頭部、鼻、耳前部)
気温の上昇、精神的緊張、食事などで顔や頭から流れるように汗が出るか方にもボトックス注射で治療することができます。表情に影響する注射できない場所を避けてボトックスを注射します。
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